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ヘルペスウイルスの種類を分かりやすく説明します

2020年01月13日

人間に感染すると言われているヘルペスウイルスの類は、全部で8種類あります。それは、単純ヘルペスウイルス1型または2型・ヘルペスウイルス3型・エプスタインバーウイルス・サイトメガロウイルス・ヒトヘルペスウイルス6型または7型・ヒトヘルペスウイルス8型です。同じヘルペスウイルスでも、どの種類に感染するのかによって現れる症状や病態が変わります。

単純ヘルペスウイルス1型と2型は、一般的に広く知られているヘルペスを起こす基本的なヘルペスウイルスです。1型や2型によるヘルペスは単純ヘルペスウイルス感染症と呼ばれ、皮膚に水疱状の発疹を作ります。口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルス1型を病原とする場合が多く、性器ヘルペスは2型による場合が多いと言われていますが、1型が口唇・2型が性器ヘルペスを起こすという絶対的な法則はありません。1型が性器ヘルペスを引き起こしたり、2型が口唇ヘルペスの病原になることもあるのです。

ヘルペスウイルス3型は、水痘帯状疱疹ウイルスとも呼ばれます。水痘は水疱瘡(みずぼうそう)や帯状疱疹のことですので、ヘルペスウイルス3型はそれらの病原ということになります。水疱瘡や帯状疱疹がヘルペスウイルスによるものという認識をしている方は一般的に多くないため、驚く方もいるでしょう。しかし、ヘルペスウイルス3型が起こすものと単純ヘルペスウイルス1型・2型によるものは違うため、水疱瘡や帯状疱疹になったから口唇または性器ヘルペスになるわけではありません。ただし、ヘルペスウイルス3型も感染菌の一種なので、発症時には免疫力の低下が起きている可能性を考慮して他の感染症に気をつけて下さい。

エプスタイン・バーウイルス(EB)は、ヘルペスウイルス4型とも呼ばれます。伝染性単核球症の病原となるもので、感染者との濃厚な接触によって伝染します。あらゆる症状が出現しますが、一般的なものは強い疲労感・発熱・喉の痛み・リンパの腫れです。風邪に似ているため、気付かれないまま軽視されることもあります。

サイトメガロウイルス(CMV)は、ヘルペスウイルス5型とも呼ばれます。新生児や免疫機能の低下がある人に、重篤な感染症を引き起こします。免疫機能が正常な成人でも、伝染性単核球症に似た症状を引き起こす可能性は十分にあります。感染者の分泌物との接触で容易に感染するため、新生児・その保護者や養育者・高齢者・免疫機能の低下がある方・疲労を感じている方などは注意が必要です。

ヒトヘルペスウイルス6型・7型は、小児感染症の一種である突発性発疹を引き起こします。突発的な高熱が主な症状で、熱が正常まで下がった後に発疹が出ることもあります。ヒトヘルペスウイルス8型はエイズ患者が発症する癌(カポジ肉腫)との関連性が示唆されており、ピンク色・赤色・紫色をした複数の平坦な皮疹や隆起が皮膚にできます。